整理収納アドバイザーなら、
その家に合う収納方法が、すぐに分かるのでしょうか。
収納には、いろいろな基本があります。
よく使うものは、取り出しやすい場所に。
重いものは、低い場所に。
使うものは、使う場所の近くに。
こうした知識や経験をもとに、
収納方法をご提案することはできます。
でも、
その方法が、その家の暮らしに本当に合うかどうか。
そこまでは、私一人では分かりません。
なぜなら、収納の使いやすさは、
その家で暮らす人の習慣や感覚によっても変わるからです。
その家のことを一番知っているのは、そこで暮らす人
同じような間取りでも、
暮らし方は、家によって違います。
朝、どこで支度をするのか。
誰が、何を使うのか。
どのくらいの頻度で使うのか。
使ったあと、どこに戻すのか。
子どもは、どこまで自分でできるのか。
そして、
「この動作は面倒。」
「これはここにある方が落ち着く。」
そんな感覚も、人によって違います。
私は収納についての知識を持っています。
でも、
その家で毎日暮らしてきた経験を持っているのは、お客様です。
だから私は、
収納だけを見て、
「ここに置くのが正解です。」
と決めることはできません。
「うーん、どうだろう…」も、大切な情報
収納方法をご提案したとき、
「今までの方が使いやすいかも。」
「うちの暮らしには合わないかも。」
そんな反応をいただくこともあります。
そのときは、
どこが気になるのか、
なぜそう感じるのかを確認します。
話を聞いてみると、
私が知らなかった使い方や、
そのご家庭ならではの習慣が見えてくることも。
一方で、整理収納の視点から、
別の方法をおすすめしたい場合もあります。
そんなときは、
なぜその方法が使いやすいと思うのかをお伝えし、
実際の暮らしに合いそうか、一緒に考えます。
お客様の小さな違和感も、収納を考えるための大切な情報です。
その理由を一緒に考えることで、
その家に合う方法が見つかることもあります。
一緒に考えながら、形にしていく
実際の整理収納サポートでも、
一つひとつの物について確認しながら、
収納場所を考えていきます。
「これは、よく使いますか?」
「普段は、どこで使っていますか?」
使い方を伺いながら、
私からも収納方法をご提案します。
「こちらの方が使いやすそうですね。」
「ここに置くのはどうでしょう?」
そうしたやり取りを重ねながら、
収納を整えていきます。
写真は、実際にお客様と一緒に見直したコンロ下収納です。
収納用品を並べ直すだけではなく、
何をどこに置くと使いやすいのか、
お客様と確認しながら配置を考えました。
私が一方的に収納を決めるのではなく、暮らし方を伺いながら、一緒に形にしていく。
これが、私の整理収納サポートです。
私の知識と、お客様の暮らし
私が持っているのは、
収納を考えるための知識や経験。
お客様が持っているのは、
その家で暮らしてきた経験です。
どちらか一方だけでは、
その家に合う収納はつくれないと思っています。
私が、
「こうすると使いやすそうです。」
と提案する。
お客様が、
「それならできそう。」
「ここは少し使いにくそう。」
と教えてくれる。
そこから、
「では、こうしてみましょうか。」
と、もう一度考える。
そうやって、
少しずつ形にしていきます。
整理収納の知識と、
その家で暮らす人の感覚。
その二つを重ねながら、
その家の「ちょうどいい」を探していきます。
暮らしてみて、初めて分かることもある
そして、
その日に整えた収納が、
これから先もずっと変わらないとは限りません。
実際に暮らしてみることで、
初めて分かることもあります。
「ここは戻しやすくなった。」
「これは、もう少し近い方がよさそう。」
「思っていたより、こっちの方をよく使う。」
そんなことに気づいたら、
また少し変えてみればいい。
収納は、
暮らしに合わせて組み替えていくもの。
子どもが成長したり、
家族の生活リズムが変わったり、
持ち物が変わったり。
暮らしそのものが変わっていくのだから、
収納も、それに合わせて変わっていい。
その時々の暮らしに合わせて、
少しずつ調整していくものだと思っています。
その家の「ちょうどいい」は、一緒に見つける
整理収納アドバイザーだからといって、
どの家にも当てはまる正解を
持っているわけではありません。
でも、
収納を考えるための基本や、
使いにくさの原因を探す視点、
より使いやすくするための選択肢は、
お伝えすることができます。
そこに、
その家で暮らす人の経験を重ねる。
だから私は、
「こうするのが正解です。」ではなく、
「この家なら、どうするのがいいだろう?」
を、一緒に考えたい。
家族構成も、
暮らし方も、
使いやすいと感じる方法も、
家によって違うから。
その家の「ちょうどいい」は、
誰かの正解を当てはめるのではなく、
一緒に見つけていくもの。
私は、そう考えています。