
収納を考えるとき、
「ここには、こうやってしまう。」
と、片づけ方を決めることがあります。
種類ごとに分ける。
ファイルに入れる。
きれいに並べる。
決めた場所に戻す。
自分にとっては、
「これが一番わかりやすい。」
と思っている方法でも、家族も同じようにできるとは限りません。
人によって、「戻しやすい」は違う。
わが家でも、夫と子どもたちでは、片づけ方が全然違います。
夫は、細かく分類されていると、どこに入れればいいのか迷うタイプ。
たとえば、
同じようなものを細かく分けて、
「これはここ」
「これはこっち」
と収納場所を増やすより、
ある程度ざっくり分けて、
迷わず入れられる方が戻しやすい。
だから夫が使う場所では、
「もっと細かく分けた方がきれいなのに」
と思っても、あえてざっくりした分類にすることがあります。

子どもには、子どもの片づけ方がある。
収納には、取り出しやすく、戻しやすい場所があります。
一方、わが家の子どもたちは、とりあえず引き出しに入れがちです(笑)。
特に長男は小学生になって、紙類が増えました。
ある日、工作ボックスを見てみると、紙が何枚も重なっていました。
上からどんどん入れていくので、下に何があるのか分かりにくい。
大人の私は、
「紙ならファイルに入れて、立てた方が探しやすいのに。」
と思います。
そこで一度だけ、
「紙はこのファイルに入れて、ファイルボックスに立てると、探しやすいし使いやすいよ。」
と伝えました。
そして今は、
様子を見ています。
すぐに、
「ほら、こっちに入れた方がいいよ。」
と直してしまうのではなく、
本人がどう使うのかを見てみる。
また紙が増えて、
「探しにくそうだな。」
「本人も使いにくそうだな。」
と思ったら、
そのときにもう一度、
「こっちの方が使いやすくない?」
と声をかけてみればいいと思っています。
「できない」のではなく、まだ知らないこともある。
大人にとっては、
紙は重ねるより立てた方が探しやすい。
細かいものは種類ごとに分けた方が見つけやすい。
そんなことが、なんとなく分かるようになっています。
でも子どもは、まだその方法を知らないこともあります。
だったら、片づけ方を教えることも必要。
でも、
教えた通りにできることと、
その子にとって使いやすいことは、また別です。
やってみて、本人が使いやすければ続く。
使いにくければ、また別の方法を考えればいい。
収納も、そうやって少しずつ覚えていけばいいと思っています。

家族全員を収納に合わせなくていい。
家族で暮らしていると、
つい、
「決めた場所に戻してほしい。」
「この方法で片づけてほしい。」
と思ってしまいます。
私も以前は、自分が使いやすいように整えた収納なら、家族にとっても使いやすいと思っていました。
でも、同じ家に暮らしていても、
得意なことも、
面倒だと感じることも、
分かりやすい方法も、
人によって違います。
だったら、
家族全員が同じ片づけ方をする必要はない。
夫には、夫が戻しやすい方法。
子どもには、子どもが分かりやすい方法。
そして私には、私が使いやすい方法。
同じ家の中でも、収納の仕組みが違っていていいと思っています。

関連記事:「家族が片づけてくれない本当の理由②|対象者に合わせていない」
「正しい片づけ方」より、その人が続けられる方法。
収納には、
分類する。
立てる。
使用頻度で分ける。
取り出しやすい場所に置く。
いろいろな基本があります。
もちろん、そういう知識は収納を考えるための大切な判断材料になります。
でも、基本通りに整えたからといって、その家族が使いやすいとは限りません。
大切なのは、
知識に人を合わせるのではなく、その人に合わせて知識を使うこと。
だと思っています。
「こうするのが正解だから。」
ではなく、
「この人なら、どうしたら戻しやすい?」
と考える。
そして実際に使ってみて、合わなければ、また変える。
家族みんなが、同じように片づけられなくてもいい。
それぞれが、
自分で取り出せて、自分で戻せる。
その方法が家族の中で少しずつ違っていても、暮らしがちゃんと回っているなら、それでいいんじゃないかなと思います🌿


人によって「戻しやすい」方法が違うように、
同じ人でも、成長すれば使いやすい収納は変わります。
子どもの持ち物や、できることが変わったとき、収納はどうしたらいい?
▶ 「子どもの収納は、成長とともに変わっていく。」







