
収納を考えるとき、
「取り出しやすい場所に置きたい。」
そう思うのは、自然なことだと思います。
よく使うものは、手前に。
すぐ使える場所に。
できるだけ取り出しやすく。
もちろん、それでいい。
でも、
全部を取りやすくしようとすると、
かえって使いにくくなることがあります。

「また使うから、ここに置いておこう。」
たとえば、
「これはまたすぐ使うから、手前に。」
「ストックを取りに行くのが面倒だから、予備もここに。」
「これもよく使う気がするから、取りやすいところに。」
そんなふうに収納していくと、気づけば、
取りやすい場所が、物でいっぱい。
本当に毎日使うものも、 たまに使うものも、 ストックも、 全部同じ場所に集まってしまいます。 すると、よく使うものを取り出すために、別のものをよけたり、戻す場所が狭くなったり。 せっかく取りやすい場所に置いたはずなのに、いつの間にか使いにくい収納になってしまうことがあります。


収納の「取りやすい場所」には限りがある。
収納には、取り出しやすく、戻しやすい場所があります。
たとえば、
立ったまま手を伸ばせる高さ。
引き出しの手前。
扉を開けて、すぐ手が届く場所。
こういう場所は、毎日の暮らしの中でとても使いやすい。
だからこそ、
そこに何を置くかを考えることが大切です。
全部を一等地に置くことはできません。 だったら、一番よく使うものから一等地を使えばいい。


まず、「よく使う順」に考えてみる。
私は収納を考えるとき、
「これは使いますか?」
だけではなく、
「どのくらい使いますか?」
を確認することがあります。 毎日使う。 週に何度か使う。 月に数回。 年に数回。 ストックだから、今使っているものがなくなるまでは使わない。 同じ「使うもの」でも、使う頻度は全然違います。

一度、
よく使う順に並べてみると、
「これは毎日使うけど、こっちは意外と使ってないな。」
と分かることがあります。
そうしたら、
よく使うものから取り出しやすい場所へ。
たまにしか使わないものは、少し奥でもいい。
ストックなら、普段使うものと同じ場所になくてもいいかもしれません。


使う場所も、一緒に考える。
ただ、使用頻度が高ければ手前に置けばいい、というわけでもありません。
もう一つ確認したいのが、
「それを、どこで使うのか。」
です。
毎日使うものでも、使う場所から離れていたら、取りに行くのが面倒になるかもしれません。
だから、
「よく使うから手前。」
だけではなく、
「どこで使う?」
「使うとき、どこから取るとラク?」
そこまで考えて、本当にその場所がいいのかを見ていきます。


全部を便利にしなくていい。
収納を整えようとすると、全部のものを、
取りやすく。
見つけやすく。
戻しやすく。
したくなることがあります。
でも、
全部を同じように便利にする必要はありません。
毎日使うものと、年に数回しか使わないもの。
今使っているものと、その予備。
同じ場所を使うなら、どちらを優先するか。
私は、
よく使うものが使いやすいことを優先します。
たまに使うものを取るときに、少しくらい手間がかかってもいい。
ストックを取りに、少し離れた場所まで行ってもいい。
その代わり、毎日のように使うものは、できるだけラクに使えるようにする。
そうやって収納にも優先順位をつけると、限られた収納の中でも、暮らしやすさは変わってきます。
もし、
「収納はいっぱいあるのに、なんだか使いにくい。」
「よく使うものが、いつも取り出しにくい。」
そんな場所があったら、何をどこに置くかを考える前に、一度、
「これ、一番よく使うのはどれだろう?」
と考えてみてください。 全部を取りやすくしなくていい。
一番よく使うものが、一番使いやすければいい。
収納の一等地は、毎日の暮らしのために使ってあげたらいいと思います🌿

使う頻度や使う場所から、収納の優先順位を考える。
でも、もうひとつ大切なのが、「誰が使うのか」です。
同じ家族でも、わかりやすい方法や戻しやすい方法はそれぞれ違います。
▶ 「家族みんな、同じ片づけ方じゃなくていい。」







