
収納を考えるとき、「できるだけ少ない動作で取れるようにしましょう」と言われることがあります。 たしかに、扉を開けて、引き出しを開けて、ケースを取り出して、さらにフタを開ける。 毎日何度も使うものなら、これだけでも、ちょっと面倒です。 でも私は、
手間がかかる収納が、全部使いにくいとは思っていません。
大切なのは、そのひと手間が、その人の暮らしにとって必要かどうか。 だと思っています。


毎日使うものに、毎回その手間をかける?
たとえば、毎日何度も使う充電ケーブル。 使うたびに、きれいに束ねて、留め具で留めて、ケースに入れて、引き出しにしまう。 もちろん、それが苦にならない人なら、何の問題もありません。 きれいに収納されている方が気持ちいいという人もいると思います。 でも、「毎回戻すの、面倒だな」と思って、結局いつも机の上に置きっぱなしになっているなら。 もしかすると、そのケーブルにはそこまで丁寧な収納は必要ないのかもしれません。


奥のものを取るために、何個動かしていますか?
収納の奥にあるものを取るために、手前のケースを出して、その後ろのものを取って、使い終わったら、また手前のケースを動かして戻す。 たまにしか使わないものなら、それでもいいと思います。 でも、 毎日のように使うものだったら? 一日に何度も繰り返すものだったら? 一回一回は、ほんの数秒のことかもしれません。 でも、その小さな手間が毎日続くと、「あとで戻そう」「とりあえずここに置こう」につながることがあります。


一手間あることが、悪いわけではありません
だからといって、何でも出しっぱなしにしたり、すべてのものをワンアクションで取れるようにしたりする必要はありません。 たとえば、年に数回しか使わないもの。 子どもに触ってほしくないもの。 ホコリを避けたいもの。 見える場所に置きたくないもの。 そういうものなら、扉を開けたり、フタを開けたり、少し手間がかかってもいい。 収納の中のすべてを、同じように取り出しやすくする必要はないと思っています。


考えたいのは、「手間の数」だけではなく「頻度」
収納を見直すとき、「何回の動作で取れるか」だけを見るのではなく、私は、
「それを、どのくらいの頻度で使うのか」
も一緒に考えます。 毎日何度も使うものなら、できるだけ簡単に。 たまにしか使わないものなら、多少手間がかかっても大丈夫。 同じひと手間でも、一日に何度も繰り返すのと、年に数回なのとでは、負担はまったく違います。


「ちゃんと戻さなきゃ」の前に
いつも同じものが出しっぱなしになる。 なぜか、そこだけ戻せない。 そんな場所があったら、「ちゃんと片づけなきゃ」と考える前に、一度、実際に戻してみる。 扉を開けて。 引き出しを開けて。 ケースを出して。 フタを開けて。 物を入れて。 またフタを閉めて……。 そこで、
「あれ?これ、毎回やるの面倒かも。」
と気づくことがあります。 収納は、 手間をなくせばいいわけではありません。 きれいにしまえばいいわけでもありません。
その手間を、その頻度で、これからも無理なく続けられるか。
もし、「ちょっと面倒だな」と思ったなら、そのひと手間、本当に必要なのか。 一度考えてみてもいいかもしれません🌿

では、収納の手間は、できるだけ減らせばいいのでしょうか?実は、全部を取り出しやすくする必要はありません。
▶「全部を取り出しやすくしなくていい」







