

「なんで元の場所に戻してくれないの?」
「何度言ったら覚えてくれるの?」
片づけを頑張っていると、一度はこんな風に思ったことはありませんか?
でも実は、家族が片づけてくれないのは「片づける気がないから」ではない
ことがとても多いんです。
その理由のひとつが...
“どこに戻せばいいかわからない”
今日は、わが家で実際にあった出来事をご紹介します。
ある日、小学一年生の長男が
「かあちゃん、うわぐつどこに置けばいいの?」
と聞いてきました。
私は思わず、
「いつものところに置いといてー。」
と答えました。
すると長男は少し困った顔で、
「いつものところってどこなの?」
と言ったんです。
私はその瞬間、ハッとしました。
小学校に入学して何度目かの週末。
長男が持って帰ってきた上靴をこれまで私は勝手に洗っていただけでした。
もうそろそろ自分でやってもらいたいと思いながらも、持って帰った上靴を一旦どこに置いておくかなんて伝えていなかったのです。
整理収納の仕事をしていると、
「主人が片づけてくれません。」
「子どもが何度言っても元に戻しません。」
というお悩みをよくお聞きします。
でも実際にお話を伺うと、
収納場所を決めたのは奥様だけ。
どこに何をしまうかを家族に伝える機会がなかった、というケースが少なくありません。
家族からすると、
「ここかな?」
「違ったら怒られるかな...」
「もう、とりあえず置いておこう。」
そんな気持ちになってしまうのです。
実は、片付けが得意な人ほど、
無意識のうちに自分だけのルールを作っています。
〇これはこの引き出し
〇これはこのケース
〇これはこの順番
でも、そのルールは頭の中にあるだけ。
家族には見えていません。
だから戻したくても戻せないのです。
私は整理収納のお手伝いをするとき、
「誰が使いますか?」
ということをとても大切にしています。
収納は、綺麗に見えることよりも、使う人が迷わず戻せること。
家族みんなが同じように使えること。
それが、散らかりにくい収納への第一歩だと考えています。
もし今、
「家族が片づけてくれない。」
と感じているなら、
家族を変えようとする前に、
収納の仕組みを見直してみませんか?
家族が悪いのではなく、
「どこに戻せばいいかわからない。」
そんな小さな理由が隠れているかもしれません。
片づけは、誰か一人が頑張るものではありません。
家族みんなが自然と元に戻せる“仕組み”ができると、
「片づけなさい!」
という回数は、きっと少しずつ減っていきますよ。








