

“戻す場所が使いにくい。”
「ちゃんと元に戻してって何度も言ってるのに...。」
気付けば、テーブルの上にはリモコンや郵便物。
脱いだ服はソファの上。
子どものおもちゃは床に広がったまま。
「どうして家族は片づけてくれないんだろう...。」
そう思ったことはありませんか?
でも実は、その原因は家族の性格ではなく、収納の仕組み
にあるかもしれません。
わが家でも、以前こんなことがありました。
片付けが大大大の苦手な夫。
新婚当初、使ったドライヤーを一生懸命片づけてくれるけれど、グチャグチャのコードを見て私は毎日ため息…
「なんで同じようにきちんと元に戻せないの?」
毎日毎日、モヤモヤを募らせていました。
ある日、ついポロっと小言を漏らしてしまいました。
すると夫は
「毎日使うのになんでいちいち片づけないといけないの?」
とのこと。
「私はスッキリした空間にしたいから片づけたいのにー!」
とその場では反発心しか芽生えませんでした。
でも、しばらくして、ふと気づいたんです。
「片付けが苦手な人に合わせた収納にしたら、私のモヤモヤも解消するのかも。」
今ではわが家の定番になりましたが、ドライヤーは出しっぱなしで、コンセントも差しっぱなしです。
4人家族のわが家。一日に4回もドライヤーを使って戻して...を繰り返しています。
簡単に手に取ることができて、簡単に戻せるので、小学1年生と年長の息子たちも自分で髪を乾かしてくれます。
そうです。
片づけができない人が悪いのではないのです。「戻す場所が使いにくい」という収納に問題がある
だけなのです。
人は、大人も子どもも、一番ラクな行動
を選びます。
だから、
〇 高い場所にしまう
〇 棚の奥に入れる
〇 扉を開けて、さらにケースを引き出す
〇 よく使う物なのに使う度にコードを束ね
そんな収納は、少しずつ「面倒」が積み重なります。
すると、
「あとで片づけよう。」
「とりあえずここでいいか。」
となってしまうのです。
これは決して、片づける気がないわけではありません。
収納が、その人の行動に合っていないだけなのです。
整理収納では、
「どこに収納するか」よりも「どうしたら自然に戻せるか」
を大切にしています。
例えば、
毎日使うものなら、ワンアクションで取れて戻せる場所。
子どもの物なら、子どもの目線の高さ。
家族みんなが使う物なら、だれでも迷わず戻せる場所。
見た目がきれいな収納よりも、続けられる収納の方が、暮らしはずっとラクになります。
「家族が片づけてくれない。」
そう感じたときは、
「ちゃんと戻して!」
と伝える前に、その収納は、本当に戻しやすい場所になっているかな?
と、一度見直してみてください。
収納は、家族に合わせるもの。
家族が収納に合わせるものではありません。
片づけやすい家とは、誰か一人が頑張る家ではなく、家族みんなが自然と片づけられる家。
ほんの少し収納の場所を変えるだけで、
「なんで片づけてくれないの?」
というモヤモヤは、少しずつ減っていくかもしれません。








