家族が片づけてくれない本当の理由④

“戻す場所が使いにくい。”

「ちゃんと元に戻してって何度も言ってるのに...。」

気付けば、テーブルの上にはリモコンや郵便物。

脱いだ服はソファの上。

子どものおもちゃは床に広がったまま。

「どうして家族は片づけてくれないんだろう...。」

そう思ったことはありませんか?

でも実は、その原因は

家族の性格ではなく、収納の仕組み

にあるかもしれません。




わが家でも、以前こんなことがありました。

片付けが大大大の苦手な夫。

新婚当初、使ったドライヤーを一生懸命片づけてくれるけれど、グチャグチャのコードを見て私は毎日ため息…

「なんで同じようにきちんと元に戻せないの?」

毎日毎日、モヤモヤを募らせていました。

ある日、ついポロっと小言を漏らしてしまいました。

すると夫は

「毎日使うのになんでいちいち片づけないといけないの?」

とのこと。

「私はスッキリした空間にしたいから片づけたいのにー!」

とその場では反発心しか芽生えませんでした。

でも、しばらくして、ふと気づいたんです。

「片付けが苦手な人に合わせた収納にしたら、私のモヤモヤも解消するのかも。」


今ではわが家の定番になりましたが、ドライヤーは出しっぱなしで、コンセントも差しっぱなしです。

4人家族のわが家。一日に4回もドライヤーを使って戻して...を繰り返しています。

簡単に手に取ることができて、簡単に戻せるので、小学1年生と年長の息子たちも自分で髪を乾かしてくれます。



そうです。

片づけができない人が悪いのではないのです。

「戻す場所が使いにくい」という収納に問題がある

だけなのです。




人は、大人も子どもも、

一番ラクな行動

を選びます。

だから、

〇 高い場所にしまう
〇 棚の奥に入れる
〇 扉を開けて、さらにケースを引き出す
〇 よく使う物なのに使う度にコードを束ね

そんな収納は、少しずつ「面倒」が積み重なります。

すると、

「あとで片づけよう。」
「とりあえずここでいいか。」

となってしまうのです。

これは決して、片づける気がないわけではありません。

収納が、その人の行動に合っていないだけなのです。

整理収納では、

「どこに収納するか」よりも

「どうしたら自然に戻せるか」

を大切にしています。


例えば、

毎日使うものなら、ワンアクションで取れて戻せる場所。

子どもの物なら、子どもの目線の高さ。

家族みんなが使う物なら、だれでも迷わず戻せる場所。

見た目がきれいな収納よりも、続けられる収納の方が、暮らしはずっとラクになります。





「家族が片づけてくれない。」

そう感じたときは、

「ちゃんと戻して!」

と伝える前に、

その収納は、本当に戻しやすい場所になっているかな?

と、一度見直してみてください。



収納は、家族に合わせるもの。

家族が収納に合わせるものではありません。

片づけやすい家とは、誰か一人が頑張る家ではなく、家族みんなが自然と片づけられる家。

ほんの少し収納の場所を変えるだけで、

「なんで片づけてくれないの?」

というモヤモヤは、少しずつ減っていくかもしれません。

この記事を書いた人

福岡の整理収納アドバイザー
長野 恵理奈(ちょうの えりな)
整理収納アドバイザー1級|住宅収納スペシャリスト|看護師|保育士
福岡を中心に、ご家庭へ訪問し、
家族みんなが使いやすい収納の仕組みづくりをお手伝いしています。

わが家の場合は、どうしたらいい?

暮らし方も家族構成も、使いやすい収納も、
ご家庭によって違います。
お片づけのなづ奈では、
今の暮らしを一緒に見ながら、
ご家族にちょうどいい仕組みを考えていきます。

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